ホメオスタシスは恒常性とも言います。
ホメオスタシスは生まれながらに人の体に備わっているもので、内部環境・外部環境に関わらず様々な変化に対して、体内の状態を一定に保とうとする状態のことです。
例えば・・・
- 気温が高いと汗が出て、汗の気化熱で体温を下げようとします。
- 気温が低いとブルブルと震えて、筋肉の振動による発熱で熱を得ようとします。
- 体内の水分や体液の浸透圧を一定の状態を保とうとします。
- ウィルスが来たら排除する働きをしたりします。
- 傷口がふさがるのもこれに当てはまります。
こういった働きは、命を守るためにとても重要で、意識しなくても働いてくれる重要なものと言えます。
しかしながら、ダイエットに関してはあまりよくない動きとなってしまうことがあるのです。
ホメオスタシス君は敵?それとも味方?
ホメオスタシスは「一定の状態を保とうとする現象」と説明しました。
たいていのダイエットでは、食事制限を並行して行います。
意図的に食事制限して摂取エネルギーを減らしているにも関わらず、ホメオスタシス君は対抗策としてエネルギー消費を減らそうと働くのです。
ダイエットを経験するとある時点までは順調に体重が減っていくのですが、ある時点で停滞することがありますよね。
これもホメオスタシスによるものであり、蓄えた栄養が減らないよう状態を保とうと働くからなのです。
頑張ってもなかなか体重が減らない状態が続くと、様々な誘惑に負け、ダイエットも諦めてしまうことになりかねません。
(きっと精神的な部分にもホメオスタシスが発揮され、制限前の食事・生活習慣に戻ろうとしてしまうのかもしれません)
このタイミングで、ダイエット前の怠惰な食生活・生活習慣に戻してしまうとホメオスタシス君の影響でエネルギー消費が抑えられた状態に見合わないエネルギーを摂取することとなります。
なので、リバウンドって現象になってしまうんだそうです。
ということは、ダイエット=ホメオスタシス君との戦いってことなのかもしれません。
ホメオスタシス君が違和感を感じないよう、ダイエットを進めていけば停滞期もないのかもしれません。
ちょっとその方法を検討してみます。
ホメオスタシス君を騙す方法の検討
では、どうすればホメオスタシス君が違和感を感じないようダイエットを進めることができるのでしょう?
一般的に月5%以内の体重減に留めるよリバウンドしにくいと聞いたことがあります。
これもホメオスタシスによる影響だと思うのですが、一気に痩せるとホメオスタシス君が違和感を感じるからなのでしょう。
一気に痩せることで、体内に入ってくるエネルギーが少なくなったと感じるんだと思います。
すると、ホメオスタシス君は「もっとエネルギーを増やせ!」とけんか腰にやってきます。
弱い心の私は「ちょっとなら食べても良いかなぁ♪」と誘惑に負けてしまうのです。
これこそ、ホメオスタシス君の戦法なわけですが、栄養不足と感じないようにしてあげれば良いのかもしれません。
例えば、サプリメントを服用して栄養分(ビタミンやミネラルなど)を摂取。
サプリメントなら脂肪になりにくいでしょうし、十分な栄養があるとホメオスタシス君をごまかすことができるかもしれません。
急がず緩やかに体重を落としつつ、サプリメントなどを活用することで、邪魔なホメオスタシス君の出番を遅らせてやりましょう!
ホメオスタシス君を味方にする方法
様々な方法をとっても、きっと停滞期はあらわれてくると思います。
しかしながら、停滞期が来てもじっと我慢を続けることで、次のポイントに向けたダイエットができるようになるのです。
では、どの程度の期間をキープすると、ホメオスタシス君はキープされた停滞期の状態を通常の状態と認識するのでしょう?
一般的には約1ヶ月だそうです(私の感覚では、そこまで長くない気がしますが…)。
なので、停滞期でもじっと(長くても)1ヶ月程度我慢してみるのが良いと思います。
そうすれば、ホメオスタシス君が新たな自分を受けいれてくれるようになるわけですから…。
新たな自分を受け入れてくれたホメオスタシス君は、その状態をキープしようとしてくれますので、リバウンドに対する抵抗もしてくれるのではないでしょうか?
そんな状態で、新たな摂取カロリー&消費エネルギーのコントロールを行うことで、更なるダイエットに繋げられるようになります。
停滞期にジッと我慢することで、ホメオスタシス君を味方につけるっていうのが、ダイエットには必要だと言えます。
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